# bat43とは?
bat43は一体型43キーの自作キーボードキットです。
キー配置はClaw44譲りで、親指・小指が手前よりで自然な状態で手を置くことができます。
Chocスイッチ専用で高さが低く抑えられ、キーピッチはよくある19.05mmより狭い縦17mm、横18mmとコンパクトに。
打鍵の移動距離も少なくなり、負担が減ります。
また、手の小さい方にも向いていると思います。
# きっかけ
Claw44を常用しているのですが、外で仕事する時や、家の中でも移動する時にスプリットキーボードを持ち歩いてセットアップするのは少し手間がかかります。
使い勝手が変わらず、ちょっとした時にさくっとセットアップして使えるキーボードが欲しいと思って作り始めました。
# コンパクトなキーボード
簡単にセットアップできることを念頭に、一体型のClaw44をコンセプトに。
持ち運ぶことを想定しているので可能な限りコンパクトにしてみようと、Chocスイッチを採用し高さを抑え、さらに狭いピッチで作り始めました。
ベースはClaw44のキー配置なのですが、各キーの大きさが違うので結局かなりカスタマイズして、狭いピッチでも同じような打鍵感が得られるようになりました。
腕の角度やキー配置を考えるとProMicroのUSBコネクタの位置がどうしても下向きにせざるを得ないという結論に。
迷ったのですが、使ってみるとそれほど気にもならないのでそのまま採用へ。
出来上がってみると、USBケーブルが下に伸びてるのもあり、まさにコウモリと言う外形。少し安直ですがbat43と命名しました。
また、設計当初はそんなに重要視していなかったのですが、狭いピッチがとても良く、打鍵がとても楽になったのを実感。
bat43→claw44と切り替えると、たくさん指を動かしていたんだということが実感できます。
# 安定性、メンテナンス性
主にプレートの構成なのですが、試行錯誤の結果、PCBプレートを5枚積層させることにしました。
最初の頃はキースイッチのソケットも使わず2枚構成もありかなと思ったのですが、使ってみるとどうにも安定性に欠けてしまい自分好みではなく断念。
メンテナンス性のことも考え、キースイッチソケットを採用を決める。そうなるとトッププレートでしっかりスイッチを嵌め込めないと簡単に外れてしまう可能性がある。
ちゃんと嵌めるならと、トッププレートは爪がちゃんとかむ1.2mmに。
トッププレートと基板の間を1mmのミドルプレートでさらに埋める。
スペーサーの使用も考えたけど、狭ピッチのため実装プレートにはスペーサーを通すだけのスペースがない。
実装プレートとボトムプレートの間に2mmのスペーサー(ほぼナット?)を入れる実装もしましたが、強度や保持性に不安があったためこれは断念。
ボトム側にもミドルプレートを入れて5枚のプレートを積層することに。
かなりみっちり詰め込んだ形になるので、重量もあり安定する形に落とし込めました。
当初はトッププレートからネジを通し、ボトムでナットで止める方式にしましたが、ナットは取り付けにくいし、高さを取ってしまい、ゴム足も高いものをつけなければならない状態に。
悩んでいると、Twitterでスルーホールタップ の存在を聞き、試してみたらよかったので採用しています。
ナットよりも高さがほぼ無いくらいに抑えられ、取り外しの時のメンテナンス性もよくなってます。
# 無線対応
セットアップを簡単にしたいのもあり、BLE-Micro-Pro (opens new window)で無線接続できるようにしてあります。
こちらならUSBケーブルの煩わしさもありません。
Pro Micro周辺に電池を置けるようにし、アクリルプレートで隠すことによってスマートな見た目になっています。
キー配置重視で、BMPは後付けだったため、使用できる電池がCR1225と少し入手性が悪いです。(とはいえ、Amazonで買えます)
また、実験的な機能としてサイドにサブのスイッチをつけています。
よくあるbluetoothキーボードの接続先変更のショートカットとして使っています。
# その他の情報
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